ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS NXシリーズ」3機種発売
世界最高レベルの性能と「働き方改革」を実現
島津製作所は、ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS NXシリーズ」3機種を国内外で発売しました。
「GCMS-TQ8050 NX」「GCMS-TQ8040 NX」「GCMS-QP2020 NX」からなる同シリーズは、「高精度・高感度」「メンテナンスのしやすさ」「運用効率の向上」という特長を兼ね備えて、分析現場で顕在化している人手不足の解消もお手伝いしていきます。
GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)は、食品中の残留農薬や環境汚染物質の有無を調べる定量分析や、混在する禁止薬物などを判定、香料・臭いの元となる成分分析、化成品の品質管理などに用いられています。近年、GC-MSは堅調な需要に支えられているものの、製品には高感度、微量分析といった性能面だけでなく、あらゆる作業者に使いやすい利便性が求められるようになってきました。その背景には分析現場で課題となっている人手不足があります。島津製作所は、高精度と高感度といった基本性能を実現しつつ、分析業務の効率化につなげる機能を盛り込んだガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS NXシリーズ」を開発しました。島津製作所は発売からの1年間に「GCMS NXシリーズ」全体で1900台の販売を目指します。
「GCMS-TQ8050 NX」「GCMS-TQ8040 NX」「GCMS-QP2020 NX」からなる同シリーズは、「高精度・高感度」「メンテナンスのしやすさ」「運用効率の向上」という特長を兼ね備えて、分析現場で顕在化している人手不足の解消もお手伝いしていきます。
GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)は、食品中の残留農薬や環境汚染物質の有無を調べる定量分析や、混在する禁止薬物などを判定、香料・臭いの元となる成分分析、化成品の品質管理などに用いられています。近年、GC-MSは堅調な需要に支えられているものの、製品には高感度、微量分析といった性能面だけでなく、あらゆる作業者に使いやすい利便性が求められるようになってきました。その背景には分析現場で課題となっている人手不足があります。島津製作所は、高精度と高感度といった基本性能を実現しつつ、分析業務の効率化につなげる機能を盛り込んだガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS NXシリーズ」を開発しました。島津製作所は発売からの1年間に「GCMS NXシリーズ」全体で1900台の販売を目指します。

【新製品の特長】
1. 世界最高レベルを誇る感度と再現性
2. 誰もが装置を扱える「メンテナンスのしやすさ」
3. 待機時間の削減による「運用効率の向上」
「GCMS NXシリーズ」のガスクロマトグラフ(GC)部分には、最新の「Nexis GC-2030」を採用しています。同機種は、超高速・超精密制御を可能とした次世代フローコントローラを搭載し、さらに世界最高級のユーザビリティ、様々な用途への拡張性を持つGCです。「Nexis GC-2030」と最高感度※を誇る質量分析計と組み合わせて、高感度および高性能化を実現しています。
2. 誰もが装置を扱える「メンテナンスのしやすさ」
消耗品を工具なしで着脱できる機構(通称「Click Tek」)が盛り込まれています。工具を使わず開閉できる試料注入口や、手元を照らすライト付きのカラムオーブンなどの工夫がメンテナンスの手間を削減します。一部の部品交換は作業時間を従来比5分の1に短縮しました。世界的に労働人口比率が減少する中、分析現場でも装置の扱いに不慣れな作業者が増えています。メンテナンスしやすい「GCMS NXシリーズ」は、「特定の作業者に業務を頼る」という属人性を排除することで、分析現場の生産性向上に寄与します。
3. 待機時間の削減による「運用効率の向上」
従来のGC-MSでは起動や停止、メンテナンス、チューニングといったタイミングに作業者による確認が必要でした。「GCMS NXシリーズ」はこの確認作業を自動化しつつ、装置の稼働時間を管理して待機時間の低減を可能とする「アクティブタイムマネジメント」機能を搭載しています。GC-MSを利用する上で確認などの工程を削減することで装置の「運用効率の向上」を実現しました。